写真
写真展に行くと、写真の下に大体「ゼラチン・シルバー・プリント」と書いてある。今までなんのことか良く解っていなかったのだけれど、ざっくり調べた所、初期の写真であり撮影の都度感光液を塗る必要があった「湿板写真」に対して、ゼラチンを含んだ写真乳剤が発明され、これを用いた乾板写真、次いで、ロールフィルムが生まれて今に至る。要するに油彩、水彩、みたいに手法を並べると湿板とゼラチンシルバープリントは違うのでそれを書いてあるという話で、我々が知る現代の白黒写真だという話だ。
写真美術館のこれが解りやすい。
https://topmuseum.jp/contents/images/explanation/explanation.pdf
湿板も用いられている感光液は銀塩に違いは無いと思うんだけど、なぜ日本語で銀塩写真というと乾板とフィルムを指し、カラーも含むのか、誰か暇だったら教えてほしい。
そんなことを考えるようになったきっかけはソール・ライター展だった。
https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/20_saulleiter/saulleiter.html
月並みな感想としては、全部ニューヨークの写真じゃないか、と思った。カメラマンてすごいな、一般人我々は旅先くらいでしか写真を撮らないというのに。そりゃ風光明媚な所撮ったら誰でも画になるわな、そうじゃない普通の町中切り取って画になるってのは違うなぁ、と思った。
月並みではない感想としては、他の来場者のおばちゃんがセルフ・ポートレートをみて、「あー、あの、あれ、似てる、ほら、ジュラシックパークの、手に水こぼしてみせる博士!」と力説していた。
まぁ似ているような気もするがメガネだけのような気もする。
きっとあのおばちゃん、こういうタイプ好きなんだろうな。